ベトナムに居ながら英語でオーストラリア本校と同等の大学教育が受けられるRMIT Vietnam。日本国籍の子供が高校卒業後、この大学に進学するのは選択肢としてどうなのでしょうか。大学進学を控えるお子さんを持つ親御さん向けに以下の気になる点を調べました。
- 学費はいくらか
- 奨学金は日本国籍でも受けられるのか
- 日本の大学に編入はできるのか
- 入学試験は難しいか
分かったこと
- RMIT Vietnamは日本の文系私立大学平均・RMIT本校の学費よりも高い
- 奨学金は日本国籍にも応募枠はあるが狭き門である
- 日本の大学へ編入は可能
- 入学試験は難しくない
💡 学費は安ければ安い方が良いと考えるなら
日本国籍があるなら、RMIT Vietnamではなく日本の国公立大学を目指す+奨学金をもらう
💡 留学に興味があるなら
RMITに限らず興味がある国・大学から幅広く検討する
💡 学費がクリアできるなら
RMIT Vietnamには下記のような良い面が考えられます。
- ベトナムにいながら英語でオーストラリアの大学教育が受けられる
- 学費は文系で約430万円/3年、理系で約570万円/4年
- 奨学金は日本国籍でも応募枠はある
- 入学前の英語・大学準備コースがあるので入学は難しくない
- 本校メルボルンや提携大学への留学プログラムあり
本記事で詳しく解説していきます。
目次
RMITとは
そもそも本校はどんな大学なのか確認していきましょう。
ロイヤルメルボルン工科大学 (Royal Melbourne Institute of Technology)
- オーストラリアの公立大学
「オーストラリアには約40の大学があり、私立2校を除いて全て国公立。 連邦政府が各学校を一定の水準に保つよう厳しくチェックしているため、 教授陣・カリキュラム・設備などの質が高く、毎年発表される世界の大学ランキングでも全体の大学数が少ない中、200位以内に常に5～8校がランクイン」
引用元 : オーストラリア大学出願センター
- QS世界大学ランキング206位/1,380校
201位 慶應大学、203位 早稲田大学に続き、206位にランクインしています。調査は６つの項目 (学業面の評判・企業からの評判・教授/学生比・教授一人当たりの論文数・国際的な教授比率・留学生比率) に基づき測定されています。
QS World University Rankings 2022
- ビジネス・建築・デザインが国際的に有名
ビジネス、デザイン、建築学で名高いと言われています。
RMIT Vietnam とは
1998年、RMITはベトナム政府の招待を受けたことによりベトナム初の100%外資系大学を設立しました。2000年にホーチミンキャンパス、2004年にハノイキャンパスを置きます。2018年にダナンで外国語研修センターが開校しました。ベトナム政府は、RMIT大学の優れた教育・研究を認め12年連続で名誉ある「ゴールデン・ドラゴン賞」を授与しています。
キャンパス
ホーチミンキャンパスは7区
ハノイキャンパスはバディン区キンマー
学部
RMIT Vietnamでは18学部から選択することができます。大きく3つの学問領域に分かれています。
- School of Business and Management
- School of Communication and Design
- School of Science and Technology
RMIT本校の有名な建築学部は残念ながらないようですが、ビジネス学部・デザイン学部はRMIT Vietnamにもあります。下記動画では履修できる学部について詳しく説明されています。
学費は高い
オーストラリアの学士号は文系は3年、理系は4~6年で修了します。RMIT Vietnamでも文系学部は3年で卒業です。工学部は4年で卒業になるため1年分の学費が多くかかります。
- RMIT Vietnam 文系学部 約426万円 / 3年
※ 工学部とドラマ映像学部は別金額です
※ 入学金は公式サイトで確認することができませんでした
日本の平均学費と比べるとRMIT Vietnamは高いことが分かります。
- 国立文系 約242万円 / 4年
- 私立文系 約352万円/ 4年
オーストラリア本校と比べるとRMIT Vietnamは高いことが分かります。
- RMIT ビジネス学部 約 300万円/3年
奨学金は日本国籍でも応募枠はある
RMIT Vietnamでは留学生にも奨学金の枠を準備してあります。ですが優秀な成績をおさめた学生に対して限られた枠数しかないので、難易度は高いかもしれません。
応募条件
- IELTS (Academic) 6.5 取得 (満点9.0)
- 高校3年時のGPAが75% または同等の成績
奨学金枠数
1学期(3ヶ月)間で:
- 学費の25%補助 : 8人
- 学費の50%補助 : 6人
入学試験は英語力と高校の成績が必要
学部に応募するには、下記が必要になります。
- 英語テストの結果が基準以上であること (例 : IELTS 5.5以上)
- 以下のうちいずれかの教育を修了していること
- オーストラリアのYear12(=日本の高校卒業相当)を卒業
- 国際バカロレア (IB Diploma) を取得
- ファウンデーションコースを修了
- 日本の高等学校で3以上の成績を取得して卒業
- 他、省略
1と2の両方を満たしていない場合は、RMIT Vietnamが提供する英語準備コース(Uni START English)と大学準備コース(UniStart Academic)に通いテストに合格すれば学部入学が可能です。
How to apply - study full degree in Vietnam
本校メルボルンや海外提携大学への留学プログラム
RMIT本校は100カ国以上から学生が集まっていて、国際的な大学であることが世界的に認知されています。
2種類の留学プログラムがあります。
- Cross-campus to RMIT Melbourne
1 ~ 2学期間(6ヶ月~1年) メルボルンへの留学をRMIT Vietnamの学費と同じ金額にて可能
- Exchange to a partner university
1 ~ 2学期間(6ヶ月~1年) 提携先45か国の大学への留学をRMIT Vietnamの学費と同じ金額にて可能
まとめ
お子さんが高校卒業後、RMIT Vietnamに大学進学するのは選択肢としてどうか、学費・奨学金・留学・入学試験の点から考えました。
本記事の内容は2021年7月時点での情報です。内容が変更している可能性がありますので、詳細は公式サイトからご確認ください。
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